【コモのモダニズム建築巡り】ジュゼッペ・テラーニの名作を訪れよう!

イタリアのコモは、美しい湖畔の風景とともに、モダニズム建築の傑作が数多く点在しています。そのなかでも、ジュゼッペ・テラーニが手掛けた建築は、合理主義建築の代表例として注目を浴びています。テラーニの作品は彼の個性とファシズム時代の特徴が融合し、今なおその魅力を放っています。

コモってどんな町

コモは、イタリアのロンバルディア州の北西部に広がる美しい都市で、コモ県の県都として知られています。コモ湖の南端に位置し、スイスとの国境にも近いこのエリアは、古くから絹の産地として栄え、避暑地としても人気を誇ります。湖上からの遊覧船やロープウェーからの眺めることができる山々と湖の風景は、まさに圧巻。特にロープウェーからの絶景は、コモ湖の美しさを存分に堪能できます。ミラノから電車でわずか1時間ほどのアクセスで、ミラノからの日帰り旅行や一泊旅行に最適な場所といえるでしょう。

コモで見られる建築

  1. ノヴォコムン集合住宅 (1927-29年)
    • 幾何学的な形態、円形の中庭が印象的。
    • アクセス: コモ・サン・ジョヴァンニ駅から徒歩約15分。

  1. コモの戦没者慰霊碑(1930-36年)
    • 特徴:第一次世界大戦で亡くなったコモ兵士を追悼する記念碑。未来派のアントニオ・サンテリアのスケッチを元に設計されている。
    • アクセス:コモ・サン・ジョヴァンニ駅から徒歩約30分。

  1. カサ・デル・ファッショ (1932-36)
    • 特徴: ファシスト党本部として建てられた建物。正方形や黄金比といった美しい比率で建物全体が構成されている。
    • アクセス: コモ・サン・ジョヴァンニ駅から徒歩約10分。

  1. アントニオ・サンテリア幼稚園 (1936-37)
    • 特徴:未来派のサンテリアから名前を取った幼稚園。 均等なグリッドと自由な壁の表現がみられる。
    • アクセス: コモ・サン・ジョヴァンニ駅から徒歩約20分。

  1. ペドゥラーリオ集合住宅 (1935-37年)
    • 特徴: 湖の景色を楽しめるように設計された建物。白い壁と赤い窓枠が特徴。
    • アクセス: コモ・サン・ジョヴァンニ駅からバスC10でコモ・カメルラータで下車。徒歩で約20分。

  1. レッビョの園芸家のためのヴィッラ (1935-37)
    • 特徴: テラーニが設計した家具や照明が内部にあり、湖の景色を最大限に活かした建物。
    • アクセス: コモ・サン・ジョヴァンニ駅からバスC10でレッビョで下車。徒歩で約10分。

  1. ジュリアーニ・フリジェーリオ集合住宅(1939-1940)
    • 特徴:各階3戸の住宅の積層住宅だが、それぞれがスキップフロアで構成されている。
    • アクセス:コモ・サン・ジョヴァンニ駅から徒歩約40分。
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まとめ

これらの建築は、テラーニの建築の特徴である幾何学的な形態や、ファシズム時代の象徴が見事に表現されています。コモに訪れた際には、ぜひこれらの建物を巡り、テラーニの建築美を感じてみてください。アクセス方法も便利なので、建築や歴史に興味を持つ方にとって、興味深い巡りができることでしょう。

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