【原初的な力強さ】ル・コルビュジエの傑作、ロンシャンの礼拝堂が描く近代建築の新たな地平!

コルビジェの設計したロンシャン 名建築

近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが手がけたロンシャンの礼拝堂(Chapelle Notre-Dame du Haut)は、原初的な力強さと美しさで世界中の建築愛好者を魅了しています。この記事では、その建物概要や建築背景、訪れる際のポイントなどを紹介します。

建築の特徴

1955年に完成したこの礼拝堂は、ル・コルビュジエの建築哲学を象徴する作品として注目を集めています。モダニズムの五原則に留まらず、自由な曲線や独創的な色彩、神秘的な光の演出など、建築の可能性を追求しました。礼拝堂内部には主祭壇や小祭壇、告解室などが配置され、穴から差し込む光が神秘的な雰囲気を醸し出しています。

過去と未来を繋ぐ再建のシンボル!

礼拝堂はかつて中世の巡礼地でしたが、第二次世界大戦で破壊され、地元のキリスト教徒たちの熱い要望により再建が始まりました。神父クチュリエの勧めでル・コルビュジエが設計に携わり、過去の歴史や土地の記憶を大切にしつつ、新しい時代につなげる建築理念が具現化されました。

スぺたら
スぺたら

コルビジェには珍しく、とても原初的な力強さをもった建築です。素材感のないシンプルな壁で空間を巧みに構成していく皆が想像するコルビジェのスタイルとは一味違います。分厚い壁とそれによって作られる光のコントラスト。大きく建物の内側に孕んだ、まるで地面を持ち上げたような質量をもった天井は”物質”としての力強さを持っています。礼拝堂なのでキリスト教の系譜であることは間違いないのですが、アメニズム的な思想が垣間見えるのは僕だけでしょうか。

新しい修道院やビジターセンターも見逃せない!

礼拝堂の敷地内には、建築家レンゾ・ピアノが手がけた新しい修道院やビジターセンターもあります。これらも併せて訪れることで、ル・コルビュジエの建築作品群をより一層楽しむことができるでしょう。

アクセス方法

パリやリヨンからTGVを利用し、ブサンソン駅からTERでロンシャン駅に向かうと、驚異の美に満ちた礼拝堂が訪れることができます。徒歩でのアクセスも可能ですが、坂が多いためタクシーの活用も一考です。また、礼拝堂周辺には飲食店や宿泊施設が限られているため、事前に食事の準備をしておくことがおすすめです。

まとめ

ロンシャンの礼拝堂は、建築の限界に挑戦し、歴史と未来を見事に調和させた驚異の建造物です。是非、その美しさと建築の深い意味を感じに訪れてみてください!

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