【モダニズム×人間的温かみ!】アルヴァ・アアルト:フィンランドが生んだ近代建築の巨匠【天性の人たらし】

アルヴァ・アアルト Alvar_Aalto 建築家

アルヴァ・アアルト、その名前を聞いたことはありますか?彼は20世紀を代表するフィンランド生まれの建築家で、モダニズムの中に人間的な温かみを注ぎ込んだ人物です。この記事では、アアルトの生涯、代表作、そして彼の独自の建築様式について紹介します。

生涯


アルヴァ・アアルトは、1898年にフィンランドのクオルタネで生まれました。彼は建築を学び、1923年に自分の事務所を開業しました。素晴らしい才能を持っていて、約300もの建物をデザインしました。家具や照明、ガラス器なども手がけ、そのデザインは自然や人の体に合った曲線や有機的な形で知られています。彼の作品は、北欧デザインの象徴として愛されています。

アアルトには二度の結婚歴があります。最初の妻はアイノ・アアルトで、彼女も建築やデザインの分野で活躍しました。彼女は1949年に亡くなり、その後、アアルトは建築家のエリッサ・アアルトと1952年に再婚しました。エリッサも彼の事務所で働いていました。アアルトは1976年に亡くなりましたが、彼の功績は世界中でたたえられ、彼の作品は今でも多くの人々に愛されています。

アアルトの映画観てきました!建築家には珍しくとても社交家で人たらしな印象を受けました。卑猥な内容の歌をいつも事務所で歌っていた、という元所員の証言には笑いましたね。お茶目な人物だったようです。

代表作

アアルトの代表作は数多くありますが、ここでは5つを紹介します。

  1. パイミオのサナトリウム(1929-1933年):アアルトの出世作で、白いコンクリートとガラスの外観はモダニズムを示す特徴です。内部のデザインには患者の心理的な安らぎを考慮し、パイミオ・チェアとして知られる家具も生み出しました。
  2. マイレア邸(1936-1939年):美術収集家の私邸で、フィンランドの伝統的な農家の要素をモダニズムに組み込んでいます。
  3. MITベーカーハウス(1947-1949年):アメリカのマサチューセッツ工科大学の学生寮で、曲線的な形状と学生交流を促進する内部が特徴です。
  4. セイナッツァロの役場(1949-1952年):フィンランドの中央部にある小さな町の行政機関。伝統的な外観とモダニズムの内部が融合し、アアルトの波形の木製パネルが特徴です。
  5. フィンランディアホール(1967-1971年):ヘルシンキの湾岸に建つコンサートホールで、白い大理石とガラスの外観が美しく、内部の天井にアアルトの波形のデザインが施されています。

建築の特徴

アアルト建築特徴は、モダニズムと伝統、自然との調和を追求したところにあります。彼は建築の機能だけでなく、人間の感性と心理にも配慮し、曲線や波形、色彩、素材、家具、照明などに工夫を凝らしました。彼は多様なインスピレーションを取り入れ、自然や文化から学び、建築に反映させました。その結果、彼の建築はモダニズムを超えて、人間的な魅力を放つものとなりました。

まとめ

アアルトは、フィンランドの建築家として、20世紀の建築史に大きな足跡を残しました。彼の作品は、モダニズムと伝統、自然との融合を追求し、人間の感性や心理にも配慮されたものでした。アアルトの建築は、今もなお多くの人々に感動を与え、フィンランドの文化と国際性を象徴しています。アアルトの建築は、モダニズムと人間性の融合を示す傑作として私たちに残されています。

アアルトの仕事や人物像をつかむ上で映画『アアルト』は超おすすめ。

湖に入る前にちょけてるアアルト先生(謎の準備体操)も見られます!

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